ご自宅を塗り替えするにあたり、【塗料の種類やランク】そもそもどのようなものがあるのか、どんな種類の材料を若濵工業では扱っているのかをご説明いたします。
コチラの記事ではご自宅に合った塗料の種類や塗料の性能を分かりやすくご説明し、基本知識を知った上で、外壁塗装のお見積りを取っていただくと、より見積もり内容が頭に入ってくるかと思います。
塗装知識のない方にも分かりやすく噛み砕いてご説明いたしますので、ぜひご参考にしてみてください!
塗料の進化は年々進んでおり、その素晴らしい技術は進化が止まりません。2023年度版の塗料の基礎知識をご説明いたします。
外壁塗料は大きく分けて6種類の「樹脂」と呼ばれる主成分で分けられます。最新の種類別価格相場と耐久性をまとめたグラフをご用意いたしましたのでご覧ください。
塗料種類 |
特性 | リットorデメリット |
アクリル(耐久2年〜3年) |
現在、アクリル塗料は扱いやすいが耐久年数が短く、住宅の外壁に使用することはほとんどありません。
【製品情報】 |
【メリット】 ・費用が安い ・扱いやすい塗料
【デメリット】 ・耐久性が低い ・2〜3年程度で塗り替えが必要なため長期で考えると費用が割高になってしまう。 |
ウレタン(耐久3年〜5年) |
現在主流となるシリコン塗料が普及する前に幅広く使用さえれていた塗料。 外壁以外にも自動車などにも使用されることが多い。
【製品情報】 |
【メリット】 ・耐久年数は5〜8年程度のため短期間で塗り替えたい方にオススメ。 ・費用が安い
【デメリット】 ・費用対効果で考えるとシリコンの方がオススメ。 ・紫外線による変色が起こりやすい。
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シリコン(耐久5年〜7年) |
3年〜4年ほど前までは塗装業界において 8割ほどのシェアを占めていた塗料。 価格、耐久性を考えてもコストパフォーマンスに優れ、とても優秀な材料。
【製品情報】 |
【メリット】 ・耐候性(7年〜10年)や耐水性に優れ、 価格とのバランスが取れた材料。
【デメリット】 ・一概にシリコン塗料と言っても、機能や価格が異なる商品があるため、その商品に対しての知識が必要。 |
ハイクラスシリコン(耐久8年〜12年) |
2023年現在では、塗装業界はラジカル制御型シリコン塗料が主流となっています。 価格は従来のシリコン塗料とさほど変わらず、さらに耐久年数が伸び、抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
【製品情報】 |
【メリット】 ・塗膜の劣化要因となるラジカル因子を制御することにより、さらに耐久性が向上。価格と耐久年数(12年〜16年)を考えてもコストパフォーマンスは最上級クラス。
【デメリット】 ・ハイクラスシリコン塗料(ラジカル制御型シリコン)はまだ普及されてから年月が浅いため、実際の現場で使用し、長期間にわたる施工事例が少ない。 |
フッ素(耐久年12〜16年) |
非粘着性(汚れを弾く)・耐薬品性(雨に強い)・耐候性(紫外線に強い)性質を持ち、とても優秀な材料。
【製品情報】 |
【メリット】 ・耐久性が高く、紫外線に強い。 ・高光沢性により輝きが強い。
【デメリット】 ・塗り替え費用が高い。 ・次回の塗り替え時は付着に注意が必要。 ・艶の選択肢が少ない。 |
無機(耐久16年〜20年) |
フッ素よりも耐久年数が長く、最上ランクの塗料。30年耐久を謳う塗料も存在する。
【製品情報】
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【メリット】 ・耐久性、防汚染性、防汚性などどれをとっても最上クラスの材料。
【デメリット】 ・無機塗料は固い塗膜となるため、ひび割れしやすい外壁には適さない。 ・価格が高い。 ・再塗装ができない場合がある。
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外壁塗料には大きく分けて【水性塗料】と【溶剤塗料】の2種類がある。水性塗料は水で希釈し樹脂成分を液体化させ、溶剤塗料はシンナーを使用し希釈する。性質については下記を参照ください。
外壁塗装や屋根塗装に使用する塗料には「水性塗料」や「油性塗料」の2種類がございます。さらに油性塗料は溶剤、弱溶剤の1液型、2液型に分けられます。塗料は、耐久性の役割を持つ「樹脂」、色の成分である「顔料」、艶の大中小の機能を付加する「添加剤」でできています。「樹脂」「顔料」「添加物」はそれぞれ液体ではありません。まずは液体で溶かし、溶かした液体を塗装工事した壁で蒸発させることにより壁に密着します。この時溶かす液体によって「水性塗料」か「油性塗料」に区別されます。
油性塗料には1液型と2液型があり、2液型は「主材」と「硬化剤」が別の容器に分かれており、主材と硬化剤を混ぜて使用します。一度混ぜてしまうと5時間〜7時間程度で硬化してしまうため、使い切る必要がございます。使い回しはできませんが、その分1液型よりも仕上がりや耐久といった面では優れた塗料になります。
水性塗料 | 溶剤塗料 | |
溶媒 |
水 | 溶剤 |
価格 |
溶剤に比べて安い | 水性に比べて高い |
密着性 |
溶剤に比べて弱い | 水性に比べて強い |
匂い |
とても少ない | 強い |
乾燥 |
寒い時期は乾燥が遅くなるため 注意が必要。 |
一定の時間で乾燥する。特に2液型は 反応硬化型なので環境の影響を受けにくい。 |
主な塗装下地材 |
・窯業系サイディングボード ・ALCパネル ・コンクリート ・モルタル |
・コンクリート ・サイディングボード ・鉄骨 ・銅板 ・トタン ・硬質塩ビ |
遮熱塗料や外壁に塗布することで太陽光(近赤外線)を反射
させる機能を持った塗料のことです。太陽光を効率よく反射させることで、外壁材に太陽の強烈な熱が吸収されることを防ぎ、結果として外壁材を熱損傷から守り、さらに室内の温度上昇をおさえる効果が期待できます。
遮熱性能は塗料以外にも、遮熱機能つき屋根材や遮熱シートの採用などもありますが、施工の手間や価格から見ても遮熱塗料を使用する方が比較的手軽に工事が行えます。
吹き抜けは、1階と2階の仕切りがないため、構造的に屋根の熱が室内にまで影響を及ぼします。
特に北海道の夏場でも近年はとても外気温が暑くなり、
その太陽光から受ける熱量は計り知れません。
吹き抜けのあるお家はとてもオシャレで開放的です。
その吹き抜けの開放的な空間を有効に活用するには、
遮熱塗料を検討してみてはいかがでしょうか。
ほとんどのお家の屋根が、トタンやガルバリウム銅板、アルミ等の金属やねがほとんどです。
金属は熱伝導率が高く、表面温度が高くなります。
北海道の夏場でも、夏の屋根塗装作業中は火傷をするくらい
表面温度が上昇しています。
近赤外線の影響を受け続けると、屋根材自体の劣化スピードが増し、変形や歪みにつながります。
少しでも屋根材を長持ちさせるためにも、遮熱塗料をオススメいたします。
どうせ塗るなら今のイメージをガラッと変えて見よう!と思うかたも少なくありません。塗装工事にとって色選びはとても重要な項目となり、良い工事をしてもらっても気に入った色やデザインでなければやはり納得はいかないものです。
では、失敗しないためにはどうしたら良いのか。
【色見本で注意すべきポイント】【イメージの具体化するポイント】をご紹介いたします。
1・塗料メーカーが設定してある基本色をまず見よう!
外壁塗料は各メーカーそれぞれ基本となる基本色をご用意しております。
まずはその中から選ぶようにしましょう。各社基本色の種類はメーカーやその塗料によってもちがいますが、
メーカーがご用意している色は基本的に失敗はないかと思います。
2.色は出来るだけ大きな見本でチェックすること!
屋根の塗料は各メーカー使用できる色が約20〜30色と決まっていますが、外壁塗料は調色すると約600色近い色が存在します。
その色見本調の中からお色を選んでいただくのですが、弊社ではお客様に3種類もしくは4種類ほどに厳選していただき、その塗料の色見本をA4サイズほどの塗り板でご用意いたします。
それでもなかなかイメージが難しかったり、選びきれない時は、実際に壁に塗料を塗布しみてもらい、決めていただいております。
3.色の選定は、朝、昼、夕方や日向や日陰で確認すること!
室内で色見本を見ると室内の照明の色合いによって、同じ色でも違って見えてしまいます。
色のチェックは午前中や午後、夕日が出ている夕方に確認し、また、日向と日陰でも見えてくる色合いが異なりますので、手を抜かずしっかりと確認することをお勧めいたします。
4.イメージをつけるには実際の住宅を見に行くのが一番!
一番簡単にお家のカラーイメージをつけるには、実際にご近所様のお家を参考にする、ネットやSNSで検索しイメージをつける。この手法が一番イメージしやすく、色見本も作成しやすくなります。
塗装工事を依頼しても、塗料の基礎知識がないと見積りの時に理解が難しく、また適切なことを言っている業者なのかを見抜くことは難しいです。また見積書を受け取っても見積り内容が理解できない。それだと相見積もりで複数見積書を見比べてもそれぞれの業者の良いところ、悪いところが見えてきません。
出来るだけお客様自身で塗装工事の基礎知識を身につけ、塗装工事を依頼しましょう!